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お知らせ・お役立ち情報
2020.07.18
社内研修
第2回オンライン症例検討会を開催しました
こんにちわ、一志調剤薬局・久居駅前店のy.n.です。
7月18日(土)21:00より第2回オンライン症例検討会を開催しました。
前回の第1回オンライン症例検討会では一志調剤薬局・中町店の荒木先生より、
「多職種連携できた在宅訪問の一例」
という題目で、過去の介入事例(ポートフォリオ)に基づき、症例検討・意見交換を行いました。
(以下、前回の記事から引用)
★ポートフォリオ基盤型学習とは★
学習者が在宅医療の断片的な経験を積み重ねていくという偶発的経験の蓄積に依拠するのではなく、学習者が自らの意思に基づいて、研修すべき内容の全体(在宅医に必要なスキルとマインドなど)をおさえ、「何のために何をやりとげたいか」「この研修で何を獲得したいのか」という自らの目標を定め、自らの意思で前向き(prospective)に学ぶことを援助する学習方法です。(日本在宅医療連合学会より抜粋)
今回は私の方より、実際に在宅医療にて薬学的介入を実施した症例をベースとして
「在宅移行となった終末期の肺癌患者に対する介入」
という題目で、参加体験型学習の形態をとり、症例検討会を行いました。
(*本症例は、2020年9月13日〜9月27日に開催される「第13回 日本在宅薬学会学術大会(WEB)」にて、
「呼吸困難を有する終末期在宅肺癌患者に対してオピオイド導入から疼痛管理を実施した1例と考察」として演題登録しています。当学会に参加予定の先生方はよろしければご視聴ください。)
★参加体験型学習とは★
「学習者がその学習過程に、主体的に協力的に参加することを促す学習方法・手法」
(参考「学習プログラムの革新」ぎょうせい)
参加体験型学習は、学習者の知識や体験をもとに、他の学習者との語り合いや意見交換等を通し、これからの考えや行動の在り方を検討することによって、態度や行動の変容を促し、人間的な成長へつなげていこうとするもの。単に「何かをした」というだけではなく、学習者がいかに考え、どのように次の行動に生かしていくのかが重要となる。教える、教えられるという関係で学ぶのではなく、学習者が積極的に他の 学習者の意見や発想を受け入れ、相互に発信しながら進められる。したがって、学習者一人一人の変容をもたらすとともに、集団としての創造的な活動にもつながる学習方法である。
週末、夜分遅くの開催にもかかわらず14名の先生方にご参加いただきました。
繰り返しになりますが、今回の研修では私が実際に居宅療養管理指導を実施した症例をベースに、
①初回訪問時(他職種も同席)の確認事項
②初回、居宅療養管理指導時のProblem Listの立案、AssesmentおよびPlaining
③治療経過中の患者容態の悪化に対する薬剤師としての介入
などの要所要所、考える時間をとって、意見交換を交えながら症例検討を進めていきました。
また、途中でミニレクチャーを挟みつつ、症例に付随した基礎知識の確認や学習も行いました。
過去に自分が介入した内容を振り返る貴重な機会となったことに加えて、
チャット機能なども利用して、他の薬剤師からのご意見なども聞くことができ、
今後の自身の活動においても大変参考になりました。
時間的な都合により、症例経過の全容はお話しできませんでしたが、
個人的に共有しておきたい事柄や内容などもありますので、
また第2弾として、ゆっくりとお話しする機会を設けたいと考えています。
その際は、お時間がある先生方は是非ご参加ください。
(※本日の検討内容は簡潔にサマライズして冒頭でお話しする予定です)
当グループでは、これまで、在宅医療へ積極的に携わってきました。
そして今後も、
個人宅での在宅医療、介護施設における居宅療養指導、過疎地医療などへ精力的に参画していきます。
患者様の主訴や自覚症状のみならず、
他職種からの情報やバイタルサイン・フィジカルアセスメントや臨床検査値など客観的情報も駆使し、
他職種と連携し、患者様がご自宅にて安心・安全に薬物治療が受けられるように全力で支援していく所存です。
患者様との出会いは一期一会です。
我々、訪問する薬剤師として何か疑問に思ったことや改善点などがあった際は、
こうした症例検討会などを適宜開催し、情報共有することにより
患者様にとっての最善策を模索し、共有し、医師や看護師、ケアマネージャー、介護士など他職種とともに
最適な医療を提供するお力添えをしたいと考えています。
薬剤師 y.n.