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2026.04.17

お知らせ

博士号(医学)を取得しました

このたび、3月25日に三重大学大学院医学系研究科 生命医科学専攻 臨床医学系講座 臨床薬剤学分野の博士課程を修了し、医学博士号を取得しました。

 

博士号というと、大学や病院の研究者が取得するもの、というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、薬局薬剤師であっても、日々の臨床現場で感じた疑問や課題を研究テーマに昇華し、学位を取得することは十分に可能です。私自身がその一例です。

 

学位論文として、医療過疎地域における在宅医療と薬剤師の関わりについて、質的研究の手法を用いて探求しました(*1)。また、高齢者介護施設における誤嚥性肺炎の抗菌薬治療(*2)や、在宅医療における服薬困難への薬剤師の対応実態といったテーマにも取り組んできました。さらに、三重県下の保険薬局を対象に、小児在宅医療の受け入れ実態を調査した研究も行っており(*3)、地域の薬局が小児の在宅ケアにどこまで対応できているかという現状と課題を明らかにしています。いずれも、薬局の現場だからこそ生まれた、リアルな臨床課題への問いかけです。

*1 https://nfp-ph.com/wp-content/uploads/2026/06/A-qualitative-study.pdf

*2 https://nfp-ph.com/wp-content/uploads/2026/06/Investigation-of-antimicrobial-therapy-for-aspiration-pneumonia-in-elderly-nursing-homes.pdf

*3 https://nfp-ph.com/wp-content/uploads/2026/06/【論文】三重県下の保険薬局における小児在宅医療の受け入れに関する実態調査.pdf

 

大学院での学びは、決して楽な道のりではありませんでした。日々の業務と並行しながら授業を受け、研究計画を立て、データを集め、論文を書く——その繰り返しの中で、何度も壁にぶつかりました。それでも、学位取得の瞬間の嬉しさはひとしおで、苦労のすべてが報われる思いがしました。

 

NFPでは、働きながら大学院で学ぶことへの理解があり、学位取得に向けた挑戦を会社としても応援しています。「研究してみたい」「学位を取りたい」という思いを持つ薬剤師の方には、研究計画の立案や研究手法の選択、論文作成にいたるまで、経験をもとにアドバイスできることもあると思います。一緒に挑戦しましょう。

 

今後も地域医療を支える薬局薬剤師として、臨床の現場で患者さんと向き合いながら、薬局からエビデンスを構築・発信する取り組みを続けていきます。薬局という場が持つ可能性を、研究という視点からも広げていけたらと考えています。

 

医学博士・薬剤師 中川裕司

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