2021年3月14日（日曜日）21:00～22:00

ホワイトデーの夜分遅くにも関わらず、本日も沢山の先生方のご参加をいただき、

第19回目となるオンライン研修会を開催いたしました。

今回は「小児薬物療法入門講座 第2弾」として、

昨年度11月に引き続いて、小児薬物療法認定薬剤師である西が丘薬局 水口先生からご講義を賜りました。

前回は小児薬物療法の概論を中心にお話ししていただきましたが、今回は薬局の外来診療で日常的に遭遇する疾患群ではなく、川崎病やカルニチン欠乏症、自己免疫性疾患、精神疾患など少し稀な疾患群を中心に病態や治療方針などについて学習を行いました。

薬局では、上記疾患に対して基幹病院での治療後に症状が安定して外来フォローとなった後の患児に対応する場合などが想定されます。日頃お薬手帳を拝見していると、アスピリンの内服歴がある場合などは川崎病の既往歴（経過観察中）があることが読み取れます。

また、2018年（平成30年）より血中カルニチン濃度を測定が保険適用となったことから、今後はカルニチン欠乏症と診断されエルカルチンなどの補充療法が実施される症例が増える可能性があり、我々薬剤師としても知識をアップデートしておく必要があると再認識しました。

そして、セフカペンやセフジトレンなどピポキシル基を有する抗菌薬の使用によりカルニチン欠乏症が引き起こされることも有名であり、この点についても合わせて確認し復習することができました。

当グループは小児薬物療法認定薬剤師が2名在籍していることに加えて、一志調剤薬局・新町店や一志調剤薬局・中町店は小児科門前薬局として、各薬剤師が小児医療や服薬支援の方法などの幅広い知識を持ち、豊富な経験を活かして、日常的に患児や保護者へ対応させていただいています。

お子さんへ薬を飲ませるという行為には、何かと不安がつきまとってくるのではないでしょうか。その際には、是非お気軽に当薬局の薬剤師へご相談いただき、お力添えをさせていただければ幸いと思います。

薬剤師　y.n.